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    <h2>今、思い起こされるエリザベス2世の戴冠式とその後の治世の全貌</h2>\r\n
    <p>&nbsp;</p>\r\n
    <p>1953年6月2日にロンドンのウェストミンスター寺院で挙行されたエリザベス2世の戴冠式。全世界から錚々たる賓客が集結したこの一世一代のイベントは、イギリス連合王国を始め連邦各国にもテレビ放映され、まさに全世界が挙って画面に映し出される若き女王の一挙手一投足に釘付けとなりました。前年2月に前国王ジョージ6世が崩御し、ケニアを訪問中であった女王はその地で即位することになりますが、その時の女王はまだ25歳の若さでした。そして翌年に晴れて迎えたこの戴冠式は、1000年もの歴史を誇るイギリス王室が威信をかけて開催した20世紀後半最大のイベントとして歴史に刻まれています。女王自身の気高い誇張や緊張は全く見られず、自然な面持ちで臨まれていたように思われます。戴冠式の6年前に同じ会場ウェストミンスター寺院にて行われていた女王とフィリップ王子の婚礼の儀でしたが、君主として即位したエリザベス2世の堂々たる貫禄は、夫フィリップの内助の功の賜物であったのかもしれません。式当日の会場エントランス付近の左右には、ヘンリー8世の時代から歴代国王によって受け継がれてきた10種の王室守護獣の石像が建立されていましたが、それらはあたかも女王の晴れの日を守護しているかのように、次々と到着するゲストを迎えていました。その日から70年以上もの歳月が流れました。そして、今なお国民から敬愛の念で以って受け止められているエリザベス2世。「私は私とあなた方が属するこの偉大なる国家のために全生涯を捧げます」と、公開放送の場で国家に対する心の内を吐露された女王は、その時僅か21歳になったばかりでした。その後、70年の歳月をひたすら国家と世界のために尽くされた偉大なる君主エリザベス2世。その功績は現国王のチャールズ3世と息子のウィリアム王太子に受け継がれており、現在の王室の安泰に繋がっています。エリザベス2世の超然の治世を振り返る時、その始まりを告げた戴冠式の威容が今日蘇り、女王が全生涯を捧げて果たした偉業と共に思い起こされることでしょう。</p>\r\n
    <p>&nbsp;</p>\r\n
    <h2>エリザベス2世の治世の始まりを回顧する第一級の芸術品</h2>\r\n
    <p>&nbsp;</p>\r\n
    <p>今回ご紹介させていただく作品は、エリザベス2世の戴冠式から60周年を記念して発行された5ポンド・ピエフォー銀貨の逸品です。ピエフォーというのは、通常のコインの倍ほどの厚みを持つ特別版コインのことで、王室関連のアニバーサリーや歴史的な事象の記念版として時折発行されています。当コインの裏面全体にはイギリス王室によって代々受け継がれている「ロイヤル・コート・オブ・アームズ=王室紋章」が大きく描かれていて壮観です。イギリス連合王国3国の紋章が四分割された盾の中に刻まれており、縦の上部には極めて装飾的な宝冠が鎮座しています。また盾の左右にはイングランドを象徴するライオンと、かつてスコットランド王家を象徴する架空の動物であったユニコーンが描かれており、中央の紋章を守護しています。そしてコイン表面には、1985年から1998年まで13年間にわたってイギリス連合王国が発行するほぼ全てのコインの表面に描かれていた「ミドル・エリザベス」の愛称で知られる「公式第3コイン肖像」が見られます。当時59歳であった女王の楚々とした中年期の気品を醸し出す同肖像は、1980年代のロイヤルミントでデザイナーとして活躍していたラファエル・マクロウフの最高傑作として知られています。肖像のトレードマークは女王の頭上に見られる輝かしい宝飾品です。19世紀初頭の連合王国に君臨した国王ジョージ4世の戴冠式に際してロンドンの宝石商「ランデル・アンド・ブリッジ」が製作したこの宝冠は、国王に因んで「ジョージ4世のステート・ダイアモンド・ダイアデム」と呼ばれている英国王室屈指の秘宝です。1333個ものホワイト・イエローダイアモンドが鏤められているこの驚異的な宝冠は、エリザベス2世が生前公式の場において最も頻繁に着用した宝飾品として知られており、女王の名と共に半ば伝説化しています。肖像の周囲には「神の恩寵による女王エリザベス2世・忠誠の守護者」なる定型の碑文が刻印されており、歴史上の君主としての女王の権威を称えています。また当コインには最初の300枚の内の1枚を意味する「ファースト300ストラック」の呼称が与えられており、モダンコインとしての更なる稀少性を生んでいます。世紀の戴冠式の60周年を記念する当ピエフォー銀貨は、現代王室史の象徴とされるエリザベス2世の治世の始まりを回顧する需要な役割を果たす第一級の芸術品でもあります。</p>
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