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    <h2>英国人の郷愁を誘う古代女戦士ブリタニアの大躍進を見届けた英国2000年史</h2>\r\n
    <p>&nbsp;</p>\r\n
    <p>古代ローマ時代の悠久のロマンを今日に伝える永遠の女戦士ブリタニア。過去約2000年間にわたって現在のグレートブリテン島の守護神として崇められ、英国貨幣史の変遷と共にコインデザインの普遍的な題材として今日まで頻繁に取り挙げられてきました。その源泉としてのラテン語の「ブリタニア」の名称は、古来「アルビオン」と呼ばれていたグレートブリテン島の新たな呼称としてローマ人が創造したものでした。島と同じ名を与えられ、同時代のコイン上にも描かれ人気を博していた女神ブリタニアですが、紀元5世紀頃から始まったローマ帝国の凋落と共に次第に歴史の闇に埋もれてしまいます。その後のアングロサクソン人による支配を経て、ブリタニアが再び英国史上に姿を現すのは中世期のことでした。薔薇戦争を経て成立したテューダー朝は、エリザベス1世の時代には最盛期を迎えていました。押しも押されぬ一大海運国家として隆盛を極めていた当時のイングランドでは、海を暗示する女神であるブリタニアが国家の象徴として最適であると見なされていました。それ以降、英国のアイデンティティの源として受け継がれることになったブリタニアでしたが、英国貨幣史上への登場は時間を要することでした。束の間の共和政時代を経た英国が新国王チャールズ2世を頂点として再び王制を奪還したのが1660年のことでした。王の即位から12年後の1672年に発行されたファージング貨の裏面に描かれていたブリタニアは、ローマ時代以降脈々と受け継がれていた女戦士の姿はそのままに改めて英国貨幣界における本格的なデビューを飾ることになりました。それ以降、歴代国王のためのコイン上に描かれ続けて来たブリタニアですが、20世紀後半に差し掛かった1980年代以降、新たなモダンコインシリーズのテーマとしてコイン上に描かれた時に初めて真の国際的評価を確立したといえます。</p>\r\n
    <p>&nbsp;</p>\r\n
    <h2>古典性をクローズアップしながらも、斬新極まりない大胆な構図によってコイン上にて生まれ変わった女戦士の肖像</h2>\r\n
    <p>&nbsp;</p>\r\n
    <p>古代ローマ時代より受け継がれた女戦士としての外観はそのままに、毎年発表される新しいデザインによって生まれ変わるコイン上に描かれたブリタニアの肖像。今やモダンコインシリーズの最高傑作の一つと認知されているブリタニア・コインシリーズですが、本年2023年度のブリタニアコインは、古典性を重視した本来の女戦士としての描写への回帰が最大の特徴であり、その出来栄えは驚異的ですらあります。現代ロイヤルミントが総力を結集して生み出したこの度の作品は、昨年即位したチャールズ3世の治世下初のブリタニアコインとしても特筆に値するものです。表面には昨年末の英国貨幣界を騒然とさせたチャールズ3世のコイン肖像が刻まれています。ロイヤルミントの実力派デザイナー、マーティン・ジェニングスによるこの新国王の肖像は、先ず何よりも精密な写実性を特徴とするもので、齢74歳を数える新英国君主の威厳と人間味あふれる温かさを表出する現代コインポートレートの秀作に他なりません。そして期待の裏面ですが、2頭立ての「シー・チャリオット」と呼ばれる古代戦車を自由自在に操縦する武具甲冑で身を固めた女戦士ブリタニアの正面向きの肖像を全面に浮かび上がらせています。しかしこのデザインをよく見てみますと、2頭の馬の前足は水掻きを模して描かれており、胴体の下腹部には鱗が見られます。常に海と関連付けられるブリタニアの圧倒的存在感を表出する当裏面の劇的なデザインは、海と共に繁栄を極めた英国の長大なる歴史を物語っています。モダンコイン屈指の人気コインシリーズの新たな方向性を示唆する英国ロイヤルミント会心の自信作の感動的なリリースとなりました。</p>
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