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    <h2>珍しいキノボリカンガルーを描くオーストラリア・コインのレアリティー</h2>\r\n
    <p>&nbsp;</p>\r\n
    <p>大自然の景観と野生動物の宝庫として世界中の旅行者に人気のオーストラリア。南半球に広がる同国は、常に変化する都市部とオセアニアならではの気候を特徴とする野生の大地から成り立る多彩な国家として知られています。オーストラリアといいますとやはりカンガルー、コアラ、カワセミなどの野生動物の生息地として世界的に有名ですが、中でもカンガルーは先史時代から今日まで大地の主人公として存在し続けています。実際にはオーストラリア大陸のミニ生息しているわけではなく、周辺のタスマニア島、ニューギニア島にも生息していることが確認されています。大型のカンガルー以外にも小型のワラビーやキノボリカンガルーなど多くの種が存在します。「カンガルー」の語は、オーストラリアの先住民族であるアボリジニーの言語であるグーグ・イミディル語でクロカンガルーを意味する&rdquo;gangurru&rdquo;が語形変化したものであると考えられますが、これは「跳躍するもの」を意味します。「」という語が初めて文献上に記録されたのは、王立協会会長を務めたイギリス貴族のジョセフ・バンクスがジェームズ・クックの最初の大航海について記述した著作においてであり、この時は&rdquo;Kangaru&rdquo;と表記されていました。しかし名前の由来については諸説があります。一例を挙げますと、ヨーロッパ人がはじめてオーストラリア大陸に上陸した際に、現地人にカンガルーを示してその名を訪ねた時に、彼らが何を言っているのか理解できないという意味で「カンガルー」と答えたなど、カンガルーにまつわるエピソードは尽きません。体長は小型のもので25㎝ほどから大型の種で160㎝、体重は0.5㎏程度から85キロに達する大きな種まで多種多様です。体毛の色もアカカンガルーのように赤っぽい色からクロワラルーのように全身黒色の毛を持つものまであり、同じ種であっても季節や気候の変化に応じて変色する場合もあります。オオカンガルー、アカカンガルー、クロカンガルーなどのように増加傾向にある種もありますが、過去に絶滅した種や絶滅の危機に瀕している種も多く存在します。大きな後ろ足が発達しているのがカンガルーの特徴ですが、太い尾でバランスを取りながら跳躍する場合と、低速時に尻尾を用いて前進する五肢移動があります。これらは哺乳類としては例外的な移動方法であり、カンガルーのみに見られる最大の特徴とされています。跳躍によって時速70kmものスピードを出すことが可能なカンガルーですが、前進するのみで後退することはできません。他の有袋類と同様、育児嚢で子供を育てることも広く知られています。今回ご紹介させていただく作品は、過去に発行されたオーストラリアコインによく見られるアカカンガルーではなく、珍しいキノボリカンガルーを描く10ドル金貨です。コイン裏面には小型で可愛らしいキノボリカンガルーと樹木が一緒に描かれており、オーストラリアの自然の素晴らしさを堪能することができます。コイン表面には2022年9月8日に惜しまれつつ崩御されたエリザベス2世のコイン肖像が掲げられています。オーストラリア特別版と思しきこの重厚華麗なポートレートは、イギリス連合王国で同時期に用いられていた「公式第5コイン肖像」との共通点が見いだせるものの、胸像の形で描かれている点が特徴です。女王の頭上にはジョージ4世ゆかりの「ステート・ダイアモンド・ダイアデム」が煌めいていますが、この胸像版ならではの特典としては、胸元の「ヴィクトリア女王のコロネーションネックレス」が挙げられます。「コロネーション」と命名されているにもかかわらず、ロンドンの宝石商ガラードがこのネックレスを制作したのは1850年代初頭のことで、戴冠式の記録用のポートレート再制作の際に挿入されたとの逸話が残っています。意気揚々たるキノボリカンガルーを描くモダンコインの新たな傑作の誕生です。</p>
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